料理人の村上信夫さんの著書「帝国ホテル 厨房物語」を読みました。
なんとなく興味を持ち読み始めたのですが、とても強く惹きつけられてしまいました。
それまでの村上さんの印象はテレビで見た丸い顔とヒゲのニコニコして料理している人ってだけでした。
そんな柔かな顔からは想像できない波乱の人生であったことに驚きました。
何より料理に対する(料理だけではないですが)姿勢というか情熱に一番の魅力を感じたのです。
自分なら腐ってしまいそうな状況でも強く前向きで、そこに一生懸命なのは見習いたいと思いました。
一生懸命というとどこか悲壮感が漂いがちですが、すべて楽しんでいる謙虚な姿勢や喜びが溢れていました。
その村上さんが料理の極意とは‥‥と本に書かれています。
「愛情、工夫、真心」
って書いてしまうと平易な言葉が並んでいるように見えますが、これはどんな仕事にも言えるのではないかと思いました。
技術を磨いたりお金儲けをしたりすることも当然必要なのですが、そこに執着しすぎてしまっては大事な何かを見落としそうです
当店の仕事もこんな感じでやっていきたいと思っています。
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